前回のリタイアから早一週間、足裏の靴擦れはやはり登山靴のソールの硬さからくるものだろうと感じ、取り急ぎ靴箱の奥に眠っていたトレッキング用の靴を引っ張りだす。

靴をアルパインクルーザー600からトレイルウォーカーに変更して、ひとまず様子を見てみることにする。日帰りの日程だが、背負う荷物はおおよそ前回と変えずテントなどもひとしきり持って行くことでこれからのトレイルも歩けるかどうかテストを行う。
今回歩く区間は山元町役場から逢隈駅まで、前回の3日目に歩くはずだった区間だ。
7月6日

今回も前回と同じく、亘理駅から旅路をスタートさせる。目的は山元町立郷土資料館の悠里館でスタンプを貰うためだ。
5:59発 原ノ町行の電車に乗り、山元駅を目指す。
6:15 山元駅前から本日の旅路をスタートする。

今日は地域の除草作業が行われていた。早い時間だし、もう涼しくはない程度に気温は上がり始めていたけれど、頑張ってください。

10分ほど歩くと今回のスタート地点の山元町役場が見えてきた。少し歩いた感じでは靴の具合は良好そうに感じた。
町役場を通り過ぎるとすぐにスタンプを貰えるカフェe/l cafe au laitさんがあった。まだ7時も回っておらず営業しているはずもないが、また来る機会があればよらせていただきます!

さらに15分ほど歩くと本日の長い山区間の入り口である深山山麓少年の森が見えてきた。


遠くから見るとなんだか真新しい施設に見える。
近づいてみるとやはり新しい!一週間後の7月12日にリニューアルオープンのようだ。

ここの自販機で飲み物の補充を行い、約2Lの水分を持ち約12kmの山歩き区間に入る。


登山道入り口にはカウンターが設置してあった。そしてアジサイも咲いておりとてもきれいに咲いていた。






深山の登山道には道標が多く設置してあり、道もとても歩きやすくなっていたため、サクサク登ることはできた。
しかし気温の割に汗が多く出る。今日の湿度はとても高く、少し動くとすぐに汗だくになってしまう。

7:45に深山山頂にたどり着いた。


山頂には鎮魂の鐘が設置してある。自分自身、東日本大震災でいろいろなこともあったが、鐘を鳴らし、心を落ち着け祈りをささげる。
そしてついでにスタンプも頂く。


本日もよく晴れており、遠くを見渡すことができた
ここからはひたすらに山道を歩く、眺望が開けるような場所はほとんどなく、もくもくと靴の感覚を確認しながら歩く、歩く。






靴の感触は良好だが、今日は湿度のせいなのか運動量と発汗量が釣り合わない。30分も歩けば手拭いが搾れるくらいに汗をかいていた。蜘蛛の巣も多く、気を付けていても結構引っかかることが多く総じて不快指数は高かった。悶々とあるいていると、一度車道に降りてきた。ここから2km程度舗装路歩きとなる。




舗装路を歩くとすぐに太平洋側の眺望が開けた箇所がある。風もよく通り日差しは強いが気持ちも晴れる。そして舞台は山元町から角田市に、と思いきや四方山山頂手前ですぐに亘理町に。



舗装路を抜けるとすぐに四方山山頂だ。三角点や山頂の看板を見つけることはできなかったがこの建物が山頂なのかな?今日はすこし霞がかっていて遠くまでは見渡せなかった。
そして山頂から少し歩を進めると写真には収めていなかったが、東屋が見えてくる。


この東屋近辺にはトイレや、飲料用ではないが水道が設置してあった。この水道で顔を洗ったり、手ぬぐいやタオルの塩分を洗い流すことができたのはありがたかった。そして大量の発汗で水分の減りが予定よりも早かったため、空いたボトルに念のためここの水を汲んでおいた。一応浄水器は持ってきているため、浄水して味見をするとあまりすすんで飲みたい味ではなかった。できれば飲まないで済めばよいな。
東屋で休憩と軽食を済ませ、汗の具合を落ち着かせる。サーモボトルに持ってきた氷水を少し口にするとまだ頑張れそうだと勇気づけられる。ローカットの靴は気軽に脱ぎやすいため靴内の乾燥も気軽にすることができるのも利点だなと感じた。
30分ほど休憩をし、また歩き始める。いってきます!


山に入るとやはり、すぐに汗が出始めじわじわと体力が削られる。


黒森山に近づくと北側への景色が広がりこれから進む道を示してくれる。まだ先は長いようだ。
ここあたりで水の残量を気にしながら歩くこととなる。残りの水は600mL程度、一応東屋付近の水道から持ってきた800mLを計算に入れると問題はないがあまり口にしたい味ではないため節約節約。


登山道は歩きやすくていいのだが、蜘蛛の巣が結構多い、この暑さもあり、人も歩いては来ない。
夜討坂、この辺で討たれたかと思っていたが、夜討に向かうための道だったんだね。


そして蜘蛛の巣と悪戦苦闘していると最後のピーク閑居山に至る。後は下るだけとずんずん進むと鴻ノ巣峠にさしかかる。ここら辺はすこし景色も開きどんどん進みたくなるが、足元に要注意。道がかなり細くなる部分もあるし、結構斜めになっている道も歩くことになる。うっかり足を滑らせると数メートルは滑りそうなところが多かった。

そんなこんなで本日の登山道が終了した。
登山道にいた時間はほぼ5時間、7月の高温多湿な時期では水分2Lでは不十分と感じた。さらにここから最寄りのスーパーマーケットのヨークベニマルまではおよそ3kmさらに歩かなければいけない。



蛇がいたがこの暑さで蛇も参っていたようだった。お寺もすこし見てみたかったが水がもうほとんど底をついていたため、急ぎヨークベニマルへ。
飲み物を補充し、ようやく安心して先に進める。スタンプを貰うために亘理町中央公民館へ。なぜスタンプを押した後の写真を撮っていないのか甚だ疑問である…




コンビニでおにぎりを買い、歩道橋を渡り亘理公園へ。
亘理公園は花壇の手入れが奇麗にされていて花が奇麗に咲いていた。
そして公園で少し休憩し、歩き始めるとあっという間にゴール地点の逢隈駅が見えてきた。


そしてスタンプが貰える青いとまとさんに近づくと停まってる車がないことに気づく…
これは…定休日!
ここでご飯を食べて本日の締めくくりにするはずが…残念。



そして逢隈駅から亘理駅に戻り、予定通り悠里館でスタンプを貰い、無料の郷土資料館をゆっくり眺めて帰路についた。
変更した靴の具合は悪くなく、新しくマメができることは無かった。
新たな問題としてはこれから更に暑くなる中、元気に歩き続けることができるのか、ということだ。ただの折り畳み傘ではなく、きちんとした日傘を導入してみるのもよいだろうか?
みちのく潮風トレイルの工程 48.8km→約70.5km
次回は名取トレイルセンターに行けそうだ!予定的には8月末や、9月になりそうかな?
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