初めてのテント泊登山 燧ケ岳・尾瀬ヶ原(2日目)

キャンプ

7月20日、「テント泊登山」の2日目最終日だ。本日は尾瀬ヶ原の上側半分を回り、テントの撤収を行った後に尾瀬沼を回りながら沼山峠に抜ける予定。順調に進めば昼過ぎくらいには帰路に就くことになる。

星空を眺め、もう一度睡眠をとったが、外が明るくなったことで4時くらいに目を覚ます。今度は日の出の写真が撮れそうだと思い、4時すぎに再び尾瀬ヶ原に繰り出す。

すでに同じ目的を持った人たちがカメラやスマホを片手に待機していた。日の出の時間は4時半であり、周囲もすでに明るくなってきている。東の空を眺めると…

4時20分、日の出はまだのようだ。 4時22分、朝焼けが見える。燧ケ岳があることで尾瀬ヶ原から日の出が見えるのはまだ時間がかかりそうだ。

4時半頃、朝焼けも終わり、飛行機が飛んで行った。5時13分至仏山の山頂付近がよく見えるようになって日の出が近そうな雰囲気を醸し出し始めるが、出発の時間が迫っていたことや、写真を撮りすぎてスマホの充電が予想外の減り方をしていたため先に進むことにする。

一度テントに戻り、最低限の物だけを持ち再び尾瀬ヶ原に戻る。尾瀬ヶ原を歩いていると燧ケ岳方向にスマホを向けて写真を撮っている人たちがいた。ついに日の出の時間なのか!?と振り返ると

彩雲が見えていた。ちょうど燧ケ岳の山頂に彩雲があり、日の出が近いことと、日の出も山頂付近から出てきそうだということを教えてくれた。

只見川を越えて東電小屋を目指していると急に背後からの光が強くなった。ああ、ついにだな、と思いながら振り返る。

5時50分 燧ケ岳山頂からの朝日。ダイヤモンド燧だ

見晴付近で朝日を待っていた人たちは拝むことができただろうか?そんなことを思いながら背後から受ける光を力に変えて前に進む。

東電小屋を超え、ベルを鳴らしすすむとだんだんと下草の勢いが強くなってくる。朝露に濡れた草がズボンの裾を濡らす。人が歩いた後は良いが、誰も歩いていない区間はレインパンツが欲しくなったがテント場においてきたため甘んじて受け入れる。太陽が出てくると急に体感温度が上がるからむしろ涼しくてちょうどいい?

ぐんぐん進むとヨッピ川に架かるヨッピ吊橋が見えてくる。ヨッピはアイヌ語で集まる、とか別れる、という意味らしい。ヨッピ川には様々な川が集まってできているらしいので、集まるという意味でヨッピという言葉が使われているようだ。吊橋ということもあり、歩くと多少揺れる、踏板は下がのぞける部分もあり、わりとスリルが味わえる。

ヨッピ吊橋を超えると分岐があるので、竜宮小屋の方に曲がる。牛首の方向に行けば至仏山にも登れるが、今回は初めてのテント泊。無理せず1泊2日の予定なので見送りだ。また来ればよいじゃないか。

竜宮小屋に向かっているとなんとなくガスの濃淡が見えてくる。時間がたつと徐々にはっきりわかるように見えてくる。

白虹、というらしい。様々な自然や、自然現象が押し寄せるなか、夢中でシャッターを切り続けるとスマホはあっという間に充電を減らしてしまう。

彩雲はまだ見えていたし、逆さ至仏山も見えた。充電が30%程度になり、これはまずいと思いながら見晴キャンプ場に足を速める。日もだいぶ高くなり、気温はそこまで高くなさそうだが暑くなってきた。見晴に戻るまでは日傘が欲しいなと感じた。

キャンプ場にもどり、クラッカー等をつまみながらテントを片付け、8時前に見晴を後にする。

一晩お世話になりました、また来て今度は至仏山も登ります!

ここから尾瀬沼につながる道は日影が多く、緑に囲まれた道を進む。木道もきちんとあるが、一部ぐらついているところもあったため、足元にも注意を払おう。

木道には分岐の案内があり、歩いていて飽きない。白砂峠は白い砂があるのかとキョロキョロしながら歩いたがそんな場所は見えなかった。そんなこんなで尾瀬沼にたどり着く。見晴から1時間強の道、ペースを上げすぎたのか昨日の疲れか、すこし体力の消耗が多いように感じた。

尾瀬沼は南周りで進む。条件が良ければ逆さ燧ケ岳が撮れるからだ。今日は天気もとてもよく風もあまり強くは感じないため、いい感じの写真が撮れそうだ。しかし問題はその写真を撮るためのスマホの充電が心もとないことだ。

南周りの道はあまり眺めが良いわけではなく、これまでの道が良すぎたこともあり、少し退屈にも感じたがさすがは尾瀬、たまに見える景色が良い。しかしよそ見をしながら歩くとと木道から落ちそうになるので気を付けながら歩く。

尾瀬沼山荘ではたくさんの人が休憩していた。ビールを飲んでいる人もいたし、ソフトクリームを食べてる人も多かった、尾瀬沼ビジターセンターでちゃんとした休憩をとる予定だったので、軽く休む程度にして出発する。この近くで逆さ燧が写真に収めることができる。

水面が少し波立っていて、完璧な逆さ燧とはいかないが、いい感じの写真を撮ることができた。カメラをズームして山頂付近を見てみるとすでに山頂に登った人たちが見えるような気がした。今日も山頂からの眺めはとても良さそうだ。

10時過ぎにビジターセンターにたどり着く。ここも人が多く、無料で使えるベンチはほとんど埋まっていた。缶のコーラを買い、温くなる前にさっと飲み干す。この日は暑かったので冷たいコーラは全身に染み渡るような感じがした。充電ものこり一桁となり、ログが残せなくなりそうだったので後ろ髪を引かれながらビジターセンターを後にする。沼山峠からこちらに向かってくる人はとても多い。ほかの人はどんな行程で予定を組んでるんだろうか?尾瀬沼だけを見て帰る?見晴まで足を伸ばす?長蔵小屋で泊まってじっくり尾瀬沼を観光する?

沼山峠に向かう道の大江湿原は特にニッコウキスゲが咲き誇っていて、カメラを片手に動いている人も多かった。私もその一員になりたかったが充電は残り4%。参加はできないみたいだ。

沼山峠は尾瀬沼に向かう列があまり途切れないほど混雑していた。でもこの尾瀬が楽しめるなら人の多さはあまり気にならないかも?

沼山峠に着いたらバスに乗り込み、御池駐車場に戻る。家に戻るまでが遠足。温泉に入り、お土産を買い、白川ラーメンを食べて帰路につきました。

この二日間は天気に恵まれてすごく良いテント泊デビューを飾ることができた。燧ケ岳の山頂から富士山を見ることができたし、奇麗な星空や、彩雲・白虹も見ることができた。

良くなかったことはモバイルバッテリーの容量が足りなかったこと、テント泊のブログなのにテントの画像がないことだ。

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