初めてのテント泊登山 燧ケ岳・尾瀬ヶ原(1日目)

キャンプ

7月19日今日は今年の目標の一つである「テント泊登山」を本格的に始動する日である。目的地は燧ケ岳を超えて尾瀬を一泊二日で楽しむ予定。この日のためにザック重量を増やした登山トレーニングや、最近は体調の問題でやってなかったが平地でのジョギングをしてきた。

カリマーのクリーブ40に約10kgの荷物を詰めて深夜2時半くらいに家を出発する。睡眠時間は4時間半ほどで十分とは言えないが燧ケ岳・尾瀬を目指すワクワクで全く気にならなかった。天気も雨が降る予報はなかったため、安心して出発の地、御池駐車場へ向かう。

疲れる前に休憩を!安達太良サービスエリアでちょっとだけ休む、まだ夜明け前だというのに駐車場は6~7割程度埋まっていたように見えた。サービスエリア内に人はまばらにしか見えなかったので車中泊をしている人が多いのかな?休憩を終え、サービスエリアを出発する頃にはだんだんと空が白んできた。

途中何度か休憩を入れ、御池駐車場には6時過ぎにたどり着くことができた。駐車場は半分程度埋まっていた。登山する準備をしている間にも車はどんどん駐車場に入ってきて、人気の高さを感じさせた。

今回の山行は御池駐車場から燧ケ岳を登り、見晴新道から下山し、下山先の見晴キャンプ場で一泊。二日目は、尾瀬ヶ原を新潟県、群馬県を通るように半周して見晴に戻り、尾瀬沼に向かう。尾瀬沼を反時計回りに半周して沼山峠でバスに乗り御池駐車場に戻ってくる。

これまでのみちのく潮風トレイルやトレーニングを思えばそこまで無理な工程ではない。初めてのテント泊楽しんで帰ってこようと意気込み、6時半頃、ついに幕を開ける。

登山口から木道があり、少し進むと木道が一度終わり岩や木の根が張り出したところが見え始めるが歩きにくそうな部分は木道になっていた。整備は比較的されているが木道が少し崩れ始めているところもあるため、油断は禁物。

30分ほど歩くとワタスゲが奇麗な場所に出る。天気がよいことはいいことだが、開けた場所に出ると暑さを感じる。ワタスゲのほかにもチングルマやタテヤマリンドウ、キンコウカも観られる。一息つきながら景色を眺め、歩き始める。

50分ほど歩くと4合目の印が!このあたりから傾斜の厳しい箇所が出始める。

5合目に差し掛かるところではちょっと嫌なにおいがした。みなさん携帯トイレくらいはもって歩こう。

一部水たまりとなっている個所はあるが前日が晴れだったということもあり、登りはひどいぬかるみの様な所はほとんどなかった。ゲイターを付けて歩いたが登りに関しては不要だったかも。

更に登るともう一度開けた景色の良いところに出る。時間にして1時間程度なので、30分間隔で景色の良い箇所があるので軽い休憩にはうってつけだ。

ここまで登ってくると周りの山もよく見えてくるようになって気持ちよく歩ける。

だが気持ちよくてもペースは維持しなきゃいけない。ここから登りが急な箇所が増える。

7合目を少し過ぎたあたりでついに山頂の案内が出てきた。ついついペースが上がってしまう。

そして残雪のある所に出る。この時雪は結構固く、スパイク系はつけなくても登ることは容易だった。雪はあるが気温は高い。

振り返ると景色は良いが何の山なのかわからない!

8合目あたりから足が重く感じ、なんとか9合目まで来ることができたが、数歩歩くたびに少し休み、また歩いては休みを繰り返すようになった。ここまでのペースを少し上げすぎたようだ。行動食や水を飲み、休みながらなんとか登山開始から2時間15分程度で俎嵓(まないたぐら)にたどり着く。

俎嵓からは明日向かう予定の尾瀬沼が奇麗に見え、遠くには富士山も見えていた。来年あたりには富士山もチャレンジしてみたい。

振り返ってみるとここら辺では軽いシャリバテだったと思う。写真を撮りながらおにぎりを一つ食べ、10分ほど休み、体はまだ重く感じるが燧ケ岳と呼ばれる柴安嵓を目指す!

爼嵓から柴安嵓の間は特に体が重く下りも登りもかなりしんどかった。こんな調子で下りと明日の工程に不安を覚えたが杞憂に終わることになってよかった。

そしてついに東北以北最高峰の燧ケ岳柴安嵓へ。標高は2,356m ここまで来たら浸かれば吹っ飛んでしまいました。景色を眺めながらおにぎりを食べて休憩しているうちに俎嵓で食べたものが栄養として体に吸収されてきたようだ。

至仏山や尾瀬ヶ原が奇麗に見える。そんな中で食べるのし梅(山ぶどう)はとっても美味しい。人がだんだんと増えてくるので、20分ほど山頂に滞在して9時半頃に見晴新道を下り始める。足取りは先ほどとは比べ物にならないほど軽く、また新たな気持ちで進めた。

目指すは見晴、テントを張って、尾瀬ヶ原を少し歩こう!

見晴新道ははじめは景色がよくて気持ちよく進めたが樹林帯に入ると徐々に泥濘も増え始め、皆がゲイターが必要だと口をそろえていう理由が分かり始める。

たまにある木道がちょっとした嬉しいポイントで見晴新道はギンリョウソウがおおく見つけられた。3合目と2合目の間あたりに見晴新道では一番滑りそうな箇所があった。ここの区間は特に気を付けて歩かないと転んでしまいそうだった。

そして正午前に目的地である見晴に到着した。

本日のお宿である見晴キャンプ場にテントを張る。正午あたりであったがすでにたくさんのテントが張られていた。後からまだまだテントが増えることはこの時はまだ予想できていなかった。

そしてテント場で写真を全く撮っていないことに気づく…

テントを張り、軽くご飯を食べ、少し尾瀬ヶ原を歩く。尾瀬ヶ原は湿原だが、始めてきた最初の感想は草原!だった。だが、通る風は涼しくとても居心地の良い場所だ。

少し進むと湿原らしさも見え始め、ニッコウキスゲも咲いている。竜宮小屋あたりまで歩き、また見晴に戻る。見晴に戻ったら日帰り入浴で汗を流してビールを飲むんだ!!

日帰り入浴は浴槽・洗い場が狭く今日の様な人が多い時はなかなか難しい。さっと体を洗ってさっとお湯に浸かって終わってしまった。汗が流せないよりは何倍もよいがちょっと不完全燃焼。でもそれでいいんだ、だってお楽しみの時間が早く始まるのだから。まずは玉こんとビールで乾杯!

ジョッキが凍らせてあり、ビールがよく冷えて美味しい!玉こんも手作りのようで美味しかった。

尾瀬は電波のないところだと思い込んでいたがどうやら小屋のある所ではちゃんと電波がつながるようになっているみたいだ。天気予報や今夜の気温を調べてる。何の問題もないようだった。

ビール2杯目は別な小屋で、シュリンプカレーも楽しんじゃう。パクチーとカレーの相性がよく、美味しかった。

明日のこともあるのでアルコールは2杯にとどめ、テントでさらに袋めんを食べる。明日もたくさん歩くので栄養もたくさん取らないと。お酒を3時くらいから飲み始め、早めの夜ご飯は4時半くらいまで続いた。

そしてご飯を食べ終わったら歯磨きをしてテントの中で読書をした。お腹が満たされたのとアルコールのおかげで数ページ読んだだけで夢の中へ。7時前に虫に刺されたかゆみで目が覚めることになる。

段々と尾瀬ヶ原に夜の帳が降りる。見晴は人に溢れ、アルコールを片手に活気づいていた。それを横目に見ながらテントに潜り込み日記をつけて明日に備える。夜は15度程度まで下がるようだ。日中暑かった分テントの中やビビィの内側に結露が発生するが寒さで目が覚めることは無かったが人の行き来やライトの明るさで何度が目を覚ますことになった。

草木も眠る丑三つ時、トイレに行きたくなり目が覚める。周りは静かで皆寝ているようだった。ヘッドライトを赤色に変えてなるべく静かにテントを出る。空を見上げると星が多く見える。月が出ているため満点の星空、というわけにはいかないが久々にこんな星がでている空を見上げることができた。

ケータイで三脚も使わずこんな写真が撮れるんだからすごい時代になったものだと感心し、テント場からこんなに星が見えるなら尾瀬ヶ原に少し出ればもっと良い景色が見れるんじゃないと思い、すこし足を延ばす。

至仏山もよく映るし、燧ケ岳は三日月がのぼりいい感じに照らしてくれていた。30分ほど夜の散歩を楽しんでいそいそとテントに戻る。この天気なら明日の朝日も楽しめそうだ。

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